症状別・何科に行けばいい?受診科の選び方を理学療法士が解説
2026.05.28
健康について
「頭が痛い」「なんとなく体がだるい」——そんなとき、何科に行けばいいか迷った経験はありませんか。
受診科の選び方がわからず、受診そのものを先延ばしにしてしまう方が少なくありません1。現場の経験として、早めに適切な科を受診していれば改善が早かったと感じるケースを見てきました。この記事では、主な症状ごとにどの診療科に行けばよいかを解説します。迷ったときの判断の参考にしてください。
💡 この記事について
本記事は受診科選びの一般的な目安を解説するものです。症状の組み合わせや経過によって適切な受診科は異なります。判断に迷うときは、かかりつけ医や救急相談窓口(♯7119)にご相談ください。
目次
- 受診科を選ぶ前に知っておきたいこと
- 頭の症状|頭痛・めまい・物忘れ
- 体の痛み|腰痛・肩こり・しびれ
- 胸・心臓・呼吸の症状
- お腹・消化器の症状
- こころと体の不調|不定愁訴・倦怠感
- 緊急受診が必要なサイン
- 迷ったときの対処法
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
受診科を選ぶ前に知っておきたいこと

何科に行けばいいか迷うことは、珍しいことではありません。症状によっては複数の診療科にまたがるケースも多く、専門家でも判断が難しい場合があります。
受診科を選ぶときのポイントは主に3つです。
- 症状の部位:どこが、どのように痛いか・つらいか
- 症状の経過:急に始まったか、徐々に悪化しているか
- 伴う症状:発熱・しびれ・麻痺・意識の変化など
専門科で適切な検査を受けることで、原因が明らかになることがあります。「どこへ行っても同じ」ということはありません。「たいしたことない」と自己判断して受診を遅らせるよりも、早めに相談することをお勧めします。
頭の症状|頭痛・めまい・物忘れで何科に行けばいい?
頭痛
頭痛で何科に行けばよいかは、痛みの種類によって変わります。
慢性的な頭痛・片頭痛・緊張型頭痛は、内科または脳神経内科が対応します。「頭痛外来」を設置しているクリニックへの受診も有効です。
急に始まった激しい頭痛や、MRI・CT検査を希望する場合は脳神経外科が適しています。
緊急受診:「今まで経験したことがないほどの激しい頭痛」は、くも膜下出血のサインである可能性があります。すぐに救急受診が必要です。
めまい
めまいの原因は、耳・脳・心臓・自律神経とさまざまです2。判断のポイントは「耳の症状を伴うか」「突然起きたか」です。
耳鳴り・難聴を伴うめまいや寝返りで起きるめまいは、耳鼻科が目安です。メニエール病の可能性もあります。
しびれ・麻痺・言葉が出ないなどの神経症状を伴う場合は、脳の病気が疑われます。脳神経内科または脳神経外科を受診してください2。
物忘れ・認知機能の低下
「同じことを何度も聞く」など気になる変化が出てきたら、脳神経内科または物忘れ外来への受診が目安です。早期の診断と対応が、その後の経過に影響することがあります。

体の痛み|腰痛・肩こり・しびれで何科に行けばいい?
腰痛
男性の自覚症状第1位、女性では肩こりに次いで第2位が腰痛です3。「たいしたことない」と思って放置しがちですが、早めの受診が改善の近道です。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、骨や関節・神経由来の腰痛は整形外科が適しています。
発熱を伴う腰痛や脇腹に広がる腰痛(腎臓・尿管由来の可能性)は内科または泌尿器科も選択肢です。
足のしびれや脱力に加え、排尿・排便の問題が同時にある場合は要注意です。神経の重篤な圧迫(馬尾症候群など)が疑われます。速やかに受診してください。
肩こり・首の痛み
肩こりは、日本人が最も多く訴える症状のひとつです。慢性的な肩こりは整形外科が対応します。
肩こりや首の痛みに手のしびれが加わる場合は、頸椎(首の骨)由来の神経圧迫が疑われます。整形外科での画像検査が有効です。ストレスや疲労が原因と思われる場合は、内科や心療内科も選択肢になります。
手足のしびれ・脱力
しびれは、神経や血管・脊椎のどこかに問題があるサインです4。原因によって受診科が変わります。
整形外科:椎間板ヘルニア・頚椎症など、骨や椎間板が神経を圧迫するケース。
脳神経内科・脳神経外科:脳梗塞・脊髄疾患など、中枢神経由来のしびれのケース。
しびれに加えて、麻痺・言語障害・視覚異常・意識の変化がある場合は、緊急受診が必要です。

胸・心臓・呼吸の症状で何科に行けばいい?
胸の痛み・動悸・息切れ
胸の痛みは、心臓・肺・筋肉・神経・消化器などさまざまな原因で起こります5。
循環器内科が基本:動悸・胸の締めつけ感・息切れ・脈が乱れる感覚が続く場合。高血圧や不整脈の管理もここで行います。
呼吸器内科:咳・痰・息苦しさを伴う場合。肺炎・喘息・COPDなどが疑われます。
冷や汗・吐き気を伴う強い胸痛や、安静でも楽にならない圧迫感は心筋梗塞のサインの可能性があります。迷わず救急へ連絡してください。
お腹・消化器の症状で何科に行けばいい?
腹痛・下痢・便秘・血便
消化器内科が基本:胃痛・下痢・便秘・食欲不振・血便・黒色便・体重の急激な減少などの症状で受診します。胃カメラ・大腸カメラによる精査もここで行います。
2週間以上続く腹痛・血便・原因不明の体重減少は、放置せず早めに受診することをお勧めします6。
嘔吐に血が混じる、腹部が急に硬くなる場合は緊急性が高い状態の可能性があります。速やかに救急を受診してください。
こころと体の不調|不定愁訴・倦怠感で何科に行けばいい?
「なんとなく体がだるい」「頭痛・不眠が続く」——このような不定愁訴は、受診先を迷う代表的な症状です7。
まず内科で原因を確認
不定愁訴の背景に、貧血・甲状腺疾患・糖尿病・慢性炎症などの身体疾患が隠れていることがあります。「検査では異常なし」と言われるまでは、まず内科で血液検査などを受けることが有効です。
心療内科・精神科への相談目安
身体的な原因が見当たらない場合は、心療内科または精神科への相談が有効です。ストレス・不眠・気分の落ち込みが続くときも同様です。
「2週間以上、気分の落ち込みや倦怠感が続く」という状態がひとつの目安です8。以前楽しめていたことが楽しめなくなった場合も受診の目安になります。受診のタイミングは早いほど、対処の選択肢が広がると考えられています。
「こんな症状で受診してよいのか」と迷う方も多いですが、心療内科・精神科は重症者専用ではありません。早めの相談がQOL(生活の質)の維持につながります。
緊急受診が必要なサイン|迷わず救急・119番へ

以下の症状がある場合は、様子を見ずに速やかに救急受診または119番へ連絡してください。
- 突然の激しい頭痛(今まで経験したことがないほど)
- 顔・手足の片側の麻痺・言葉が出ない
- 冷や汗を伴う強い胸痛・圧迫感
- 意識がおかしい・呼びかけに反応しない
- 嘔吐に血が混じる・黒色の吐物
- 急な強い腹痛+発熱
- 急な視力低下・視野の欠け
脳卒中・心筋梗塞など、時間が経つほど回復が難しくなる疾患があります。「たぶん大丈夫」という自己判断が遅れを招くことがあります。
迷ったときの対処法|何科に行けばいいかわからないとき
まずかかりつけ医に相談する
かかりつけ医は、症状を総合的に判断して適切な専門科に紹介する機能を持っています。「どこに行けばよいかわからない」ときの最初の相談先として有効です。
♯7119(救急安心センター)を活用する
♯7119では、医師・看護師が症状を聞き取り、受診の緊急性や適切な対応をアドバイスしてくれます1。「救急車を呼ぶべきか迷う」ときに便利です。夜間や休日でも利用できる地域が増えています。
総合内科・総合診療科を活用する
「どの科に行けばいいかわからない」ときは、総合内科や総合診療科が窓口になります。全身を広く診て、必要であれば専門科への紹介につなげてくれます。

何科に行けばいいかに関するよくある質問(FAQ)
頭痛が続いているとき、内科と脳神経内科どちらがよいですか?
慢性的な頭痛で発熱や神経症状がなければ、まず内科への受診でも問題ありません。「しびれや麻痺を伴う」「急に起きた激しい頭痛」の場合は脳神経内科または脳神経外科を優先してください。かかりつけ医がいる場合は相談するのが最も確実です。
腰痛で整形外科に行くか内科に行くか迷っています
骨・筋肉・神経由来の腰痛であれば整形外科が基本です。発熱を伴う腰痛や、脇腹に広がる腰痛(腎臓・尿管由来の可能性)は内科または泌尿器科が適しています。迷う場合はまずかかりつけ医への相談が有効です。
めまいが続いているのですが何科を受診すればいいですか?
耳鳴りや難聴を伴うめまいは耳鼻科が目安です。しびれ・麻痺・ひどい頭痛を伴う場合は、脳神経内科または脳神経外科を受診してください。判断に迷う場合や症状が強い場合は、♯7119への相談も選択肢のひとつです。
「なんとなく体の調子が悪い」という不定愁訴はどこへ行けばいいですか?
まず内科で血液検査など基本的な検査を受け、身体疾患が隠れていないか確認することをお勧めします。検査で異常がなく、ストレスや不眠・気分の落ち込みが続く場合は心療内科への相談が次のステップです。「受診してよいか迷う」ときも、早めの相談が状態の改善につながることがあります。
受診科を間違えた場合はどうなりますか?
受診科が適切でなくても、医師が「別の科が適切」と判断した場合は紹介状を書いてくれることがあります。「科を間違えた」と不安に思わず、まず受診してみることが重要です。何科に行けばよいかを事前に調べすぎて受診が遅れるより、まず医療機関に相談することをお勧めします。
子どもの症状で何科を受診すればいいですか?
15歳未満(施設によっては18歳未満)は、基本的にまず小児科が窓口です。発熱・嘔吐・下痢・発疹など、子どもの場合は小児科が総合的に診てくれます。各専門科への受診は小児科からの紹介が基本です。
まとめ|何科に行けばいいかを知ることが、早期受診への一歩
受診科の目安として、頭痛・めまいは脳神経内科、腰痛・肩こりは整形外科が基本です。胸の症状は循環器内科・呼吸器内科、腹部症状は消化器内科が対応します。不定愁訴はまず内科から始めます。不定愁訴はまず内科から始め、必要に応じて心療内科につないでいきます。
現場の経験から、「どこに行けばいいかわからない」という理由で受診を後回しにしている方が多いと感じます。まず何科に行けばいいかの大まかな目安を知っておくだけで、受診の第一歩が踏み出しやすくなります。
気になる症状が続いているときは、早めの受診をお勧めします。迷ったときは♯7119や、かかりつけ医への相談から始めてみましょう。各診療科の詳しい役割は「病院の診療科を全解説」も参考にしてください。
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免責事項
記事の目的と性質
本記事は、受診科の選び方に関する一般的な健康情報を提供することを目的としています。理学療法士の専門的視点から、科学的根拠に基づいた情報をわかりやすく解説していますが、以下の点にご注意ください。
本記事の限界
・個別診断の代替不可:本記事の情報は、あなた個人の症状や状態に対する診断・治療を提供するものではありません。
・医療行為ではない:記事内容は医療行為や医学的助言ではなく、一般的な情報提供です。
・自己判断のリスク:本記事の情報のみに基づく自己判断や自己治療は、症状の悪化や健康被害につながる可能性があります。
医療機関受診の推奨
以下の場合は、必ず医療機関を受診してください。
- 痛みや不調が続いている場合
- 症状が悪化している場合
- 日常生活に支障が出ている場合
- 持病や既往歴がある場合
情報の正確性について
本記事は2026年5月時点の最新情報に基づいて作成されており、信頼できる医学的根拠や公的ガイドラインを参照しています。医学・医療情報は常に更新されるため、将来的に内容が変更される可能性があります。
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参考文献
1. 厚生労働省. 大人の症状は♯7119. 厚生労働省, 2025.
2. 協立内科クリニック. めまいが起きたら何科へ行けばいいのか. 2025.
3. 渚うめだ整形外科クリニック. 腰痛で受診すべきタイミング. 2026.
4. 橿原脳神経外科クリニック. 手足のしびれ・しびれは何科にいくべき?. 2025.
5. 葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック. 胸が痛いときは?原因と受診の目安. 2025.
6. 浜野胃腸科外科. 腹痛を伴う下痢の危険信号と受診のタイミング. 2025.
7. エニキュア. 不定愁訴とは?主な症状・原因・何科で相談すべきか. 2026.
8. エニキュア. 心療内科・精神科へ行く基準を解説. 2025.
執筆者情報
リペアルポ編集部(理学療法士監修)
repair-repos.com|大阪の自費リハビリ専門センター
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