退院後のリハビリはどこで続ける?理学療法士が解説
2026.08.29
リハビリ
退院後のリハビリを、どこで続けるか迷っていませんか。
実は、退院後は自分でリハビリを選ぶ必要があります1。理学療法士として、退院後の生活を多く支えてきました。その中で感じるのは「続け方で回復が変わる」ということです。この記事では、退院後のリハビリの選び方を解説します。
💡 この記事について
本記事は2026年7月時点の一般的な健康情報です。制度やサービスの詳細は、地域や状況で異なります。利用にあたっては、主治医やケアマネジャーに相談してください。この記事は、選択肢を知るための手助けを目的としています。
目次
- 退院後もリハビリを続ける意味
- 退院後のリハビリ、主な選択肢
- 医療保険と介護保険の違い
- 自分に合った行き先の選び方
- 生活動作を取り戻す視点で選ぶ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
退院後もリハビリを続ける意味
入院中のリハビリは、退院で終わりではありません2。自宅での生活を、どう送るかが次の課題になります2。退院後も続けることは、再発予防の点でも大切です2。入院中は、リハビリを自分で選ぶことは少なめです1。
一方、退院後は自分で選んでいく必要があります1。「どれが自分に合うのか」と迷う方は少なくありません1。
退院後のリハビリ、主な選択肢
退院後のリハビリには、いくつかの選択肢があります1。それぞれに、特徴と対象があります1。

回復期リハビリテーション病棟
発症や手術の後、集中的にリハビリを行う病棟です3。1日に最大3時間ほどのリハビリを行う場合があります3。入院できる期間には、病気ごとに上限があります3。退院に向けて、相談員が支えてくれます3。
外来リハビリ(医療保険)
病院やクリニックに通って受けるリハビリです1。自分で通える方や、家族の送迎がある方に向きます1。医療保険で受けるリハビリには、期間の目安があります6。病気の種類ごとに、算定できる日数が定められています6。
通所リハビリ(デイケア・介護保険)
老健や病院などに通って受けるリハビリです4。理学療法士などが、機能訓練や生活動作訓練を行います4。要介護認定を受けた方が対象で、介護保険を使います4。主治医の指示のもとで受けるサービスです4。
訪問リハビリ
専門家が自宅を訪ね、リハビリを行うサービスです5。自宅環境に合わせた練習ができるのが特徴です5。通院が難しい方や、退院後の生活が不安な方に向きます5。家族への助言や相談も受けられます5。
自費リハビリ
保険を使わず、自費で受けるリハビリです。期間や回数の制限を受けにくい仕組みです。保険リハの期間が終わった後の受け皿になります。費用は自己負担のため、事前の確認が大切です。
医療保険と介護保険の違い
リハビリは、保険の種類で受け方が変わります6。この違いを知ると、選ぶときに役立ちます6。
医療保険のリハビリ
急性期や回復期に、集中的に受けるものです6。病気ごとに、算定できる日数の上限があります6。維持期のリハビリも、医療保険の対象になります6。
介護保険のリハビリ
生活期に、長く継続しやすいのが特徴です6。要介護認定を受けた方が対象になります6。通所リハや訪問リハが、これにあたります6。原則、要介護認定後は介護保険のリハに移ります6。
自分に合った行き先の選び方

どれが合うかは、病気や状態によって異なります1。迷ったときは、いくつかの視点で考えてみましょう。
通えるか、来てもらうか
自分で通えるなら、外来や通所が選択肢になります1。通院が難しいなら、訪問リハが向いています5。送迎が可能かどうかも、判断の材料になります1。
何を取り戻したいか
自宅の動作を練習したいなら、訪問が合います5。他の人との交流を望むなら、通所が向いています2。目的を整理すると、選びやすくなります1。
入院中から相談しておく
退院後に探すのは、負担が大きいものです2。入院中から、主治医や相談員に相談しましょう2。ケアマネジャーに、計画を相談する方法もあります6。早めの準備が、スムーズな移行につながります2。
退院後のリハビリを続けるコツ
退院後は、続けることそのものが課題になります2。無理なく続ける工夫を、知っておきましょう。
生活の中に組み込む
運動を、決まった時間に行うと習慣になります。家事や散歩も、立派なリハビリになります2。少しずつでも、毎日続けることが大切です。無理な日は休み、体調を優先しましょう。
目標を持つ
「近所まで歩く」など、身近な目標を立てます5。目標があると、練習の意味が見えてきます。小さな達成を、積み重ねていきましょう。できたことに、目を向けることが励みになります。
専門家とつながる
困ったときの相談先を、決めておきましょう。主治医やケアマネジャーに、気軽に相談します6。自己流にせず、正しい方法を確認します。定期的に見てもらうと、安心して続けられます。
退院後の生活を支える家族の関わり

退院後の生活は、家族の支えも力になります5。できることと、見守ることのバランスが大切です。
手伝いすぎない
何でも手伝うと、本人の力が発揮されません。見守りながら、できることは任せましょう5。「自ら行うリハビリ」を、そっと支えます。安全に配慮しつつ、自立を促します。
環境を整える
自宅の段差や手すりを、確認しておきます5。転倒を防ぐ工夫が、安心につながります。必要なら、専門家に相談しましょう5。暮らしやすい環境が、回復を後押しします。
気持ちに寄り添う
思うように進まず、落ち込むこともあります。その気持ちに、静かに寄り添いましょう。焦らせず、ペースを尊重することが大切です。家族の理解が、続ける力になります。
退院後に無理なく通える場を選ぶ
続けやすさは、場所を選ぶ大切な視点です1。通いやすい距離かどうかを、確認しましょう1。送迎の有無も、続けやすさに関わります1。スタッフとの相性も、大切な要素です3。見学して、雰囲気を確かめる方法もあります3。無理なく通える場を、じっくり選びましょう。
生活動作を取り戻す視点で選ぶ
理学療法士として大切にしたいのは、生活動作の視点です。退院後のリハビリは、暮らしを取り戻すためのものです2。
「自ら行うリハビリ」へ
退院後は、受け身から自ら行う姿勢が大切になります。目的を意識することで、効果が高まります。立つ・歩く・トイレなどの動作を、練習していきます2。暮らしそのものが、リハビリの場になります2。
保険リハが終わった後の選択肢
保険のリハビリには、期間の目安があります6。「もう少し続けたい」と感じる方もいます。そうしたときの受け皿が、自費リハビリです。時間をかけて、生活動作を練習し直せます。自宅での過ごし方や動作の工夫も、あわせて助言します。
詳しくは自費リハビリと保険リハビリの違いもご覧ください。
大切なのは、納得いくまで自分のペースで続けることです。特別な機器よりも、隣で見てくれる存在が支えになります。通う頻度も、生活に合わせて調整できます。完全マンツーマンで、細かな不安も相談できます。
一回ごとに利用でき、負担が少ないのも特徴です。保険リハの後も、途切れずに続けられます。
暮らしの中の一歩一歩を、大切に重ねましょう。その積み重ねが、自立した生活につながります。

よくある質問(FAQ)
Q. 退院後のリハビリは、どこで続けられる?
A. 外来リハ、通所リハ、訪問リハ、自費リハなどがあります1。回復期リハビリ病棟へ移る場合もあります3。状態や生活に合わせて選ぶことが大切です1。
Q. 退院後のリハビリは、医療保険と介護保険どちらを使う?
A. 外来リハは医療保険、通所・訪問リハは介護保険が基本です6。要介護認定を受けると、介護保険のリハに移ります6。詳しくはケアマネジャーに相談しましょう6。
Q. 退院後のリハビリで、訪問と通所はどちらがいい?
A. 自宅の動作を練習したいなら、訪問リハが向きます5。他の人との交流を望むなら、通所リハが合います2。目的と生活に合わせて選びましょう1。
Q. 保険のリハビリが終わったら、退院後はどうすればいい?
A. 保険のリハには期間の目安があります6。続けたい場合は、自費リハという選択肢があります。目的に合わせて、無理のない形を選びましょう。
Q. 退院後のリハビリは、いつ探し始めるべき?
A. 退院後に探すのは負担が大きいものです2。入院中から、主治医や相談員に相談しておきましょう2。早めの準備が、スムーズな移行につながります2。
まとめ|退院後のリハビリを続けるために
退院後は、自分でリハビリを選ぶ必要があります1。外来・通所・訪問・自費など、複数の選択肢があります1。医療保険と介護保険で、受け方が変わります6。通えるか、何を取り戻したいかで選びましょう5。
あわせて読みたい記事
免責事項
本記事は、退院後のリハビリに関する一般的な健康情報を提供することを目的としています。理学療法士の専門的視点から、科学的根拠に基づいた情報をわかりやすく解説していますが、以下の点にご注意ください。
・個別診断の代替不可:本記事の情報は、あなた個人の症状や状態に対する診断・治療を提供するものではありません。
・医療行為ではない:記事内容は医療行為や医学的助言ではなく、一般的な情報提供です。制度やサービスは地域・状況で異なるため、主治医やケアマネジャーにご確認ください。
・自己判断のリスク:本記事の情報のみに基づく自己判断は、適切なサービス選択の機会を逃す可能性があります。
以下の場合は、必ず医療機関を受診・相談してください。痛みや不調が続いている場合、症状が悪化している場合、日常生活に支障が出ている場合、持病や既往歴がある場合です。
本記事は2026年7月時点の最新情報に基づいて作成されており、信頼できる医学的根拠や公的情報を参照しています。医学・医療情報や制度は常に更新されるため、将来的に内容が変更される可能性があります。
当施設は本記事の情報をできる限り正確かつ有用なものとするよう努めていますが、情報の完全性・正確性・有用性・適時性について保証するものではありません。本記事の情報を利用したことにより生じた損害について、当施設は一切の責任を負いかねます。
参考文献
1. 公益財団法人長寿科学振興財団. リハビリテーション(健康長寿ネット).
2. 新百合ヶ丘総合病院. 退院後のリハビリテーション.
3. 御所南リハビリテーションクリニック. 回復期リハビリテーションとは.
4. 公益財団法人長寿科学振興財団. 通所リハビリテーション(デイケア)とは(健康長寿ネット).
5. 公益財団法人長寿科学振興財団. 訪問リハビリテーションとは(健康長寿ネット).
6. 御所南リハビリテーションクリニック. 維持期(生活期)リハビリテーションとは.
執筆者情報
リペアルポ編集部(理学療法士監修)。repair-repos.com|大阪の自費リハビリ専門センター。理学療法士の専門知識と最新のエビデンスに基づき、読者の健康に役立つ情報を発信しています。