手術するか迷うとき、判断材料は?理学療法士が解説
2026.08.28
健康について
手術を勧められて迷うとき、何を基準に決めればよいのでしょうか。
実は、迷うのはごく自然なことです1。理学療法士として、手術の前後で多くの方に接してきました。その中で感じるのは「納得して決めた人ほど前向き」ということです。この記事では、手術するか迷うときの判断材料を整理します。
💡 この記事について
本記事は2026年7月時点の一般的な健康情報です。個別の診断や治療方針を示すものではありません。最終的な判断は、主治医とよく相談して行ってください。この記事は、考えを整理する手助けを目的としています。
目次
- 手術するか迷うのは、当然のこと
- 「おまかせ」から「一緒に決める」医療へ
- 判断材料として整理したいこと
- 保存療法という選択肢も知る
- セカンドオピニオンという方法
- 手術の前後を見通して決める
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
手術するか迷うのは、当然のこと
手術を勧められて、すぐに決められる人は多くありません。体への負担や、その後の生活が気になるからです。実は、最良の選択が一つに決まらない場面もあります1。
医学的な成績だけでは、決めきれないことがあるのです1。そこには、その人の価値観や生活が関わります2。だからこそ、迷うのは自然なことだといえます1。

「おまかせ」から「一緒に決める」医療へ
かつては、医師が治療を決める形が一般的でした2。近年は、患者と医療者が一緒に決める形が広がっています2。
共同意思決定(SDM)とは
これを、共同意思決定(SDM)と呼びます1。医学情報と本人の価値観をもとに、共に決める考え方です1。選択肢のリスクや利点を、対話で共有していきます1。「手術を受けない」という選択も含まれます1。
自分の価値観を伝える
科学的な根拠だけでは、医療は十分とはいえません3。本人の意向を置き去りにしない姿勢が大切です3。仕事を続けたい、家族に負担をかけたくないなどです3。そうした思いを、遠慮なく医師に伝えましょう3。
判断材料として整理したいこと
迷ったときは、情報を整理すると考えやすくなります1。以下の点を、主治医に確認してみましょう。
手術のメリット
手術で、どんな改善が期待できるかを確認します1。痛みや機能が、どの程度よくなる見込みかを聞きます1。効果には個人差があることも、あわせて確認します1。
手術のリスクとデメリット
合併症のリスクについて、具体的に確認します1。入院や回復にかかる期間も、聞いておきましょう1。術後の生活の制限についても、確認が必要です1。
受けなかった場合の見通し
手術を受けない場合の経過も、聞いておきます2。今後の見通しは、判断の大切な材料になります1。聞きたいことは、事前にメモしておくと安心です4。信頼できる人に、同席してもらうのもよい方法です4。

保存療法という選択肢も知る
多くの整形外科の病気では、保存療法が基本です6。運動療法や薬、生活の工夫などが含まれます6。
手術は選択肢のひとつ
手術は、保存療法で改善しないときに検討されます6。つまり、手術だけが答えとは限りません6。保存療法を十分に試したかも、確認のポイントです6。ただし、早い手術が望ましい病気もあります1。どちらが適するかは、病気や状態で変わります1。
セカンドオピニオンという方法
迷ったときは、別の医師の意見を聞く方法があります4。これを、セカンドオピニオンと呼びます4。
受け方の流れ
まず、今の担当医にその希望を伝えます5。紹介状や検査結果などの書類を準備します4。言い出しにくいときは、相談窓口を利用できます5。看護師や相談支援センターに相談してみましょう4。
知っておきたいこと
セカンドオピニオンは、原則として自費になります4。費用は病院により異なるため、事前に確認します4。意見が違ったときは、担当医と話し合うことが大切です4。最終的な判断は、自分で行うものだと理解しましょう4。
手術の前後を見通して決める

理学療法士として伝えたいのは、術後の生活の視点です。手術は、ゴールではなく回復の通過点です6。
術後の生活をイメージする
術後は、リハビリで生活動作を取り戻していきます6。立つ・歩く・トイレなどの動作を練習します6。回復には、一定の時間がかかることも知っておきます6。術後の生活を見通すと、判断がしやすくなります。
どちらを選んでも、支えはある
手術を選んでも、選ばなくても、リハビリは役立ちます。手術前の体づくりも、術後の回復も支えられます。保存療法を選んだ場合も、運動療法が中心になります6。どの道でも、生活動作の練習が支えになります。
決める前に整理したい問い
迷ったときは、問いを立てると考えが整理できます1。次のような問いを、自分に投げかけてみましょう。
何を一番大切にしたいか
痛みをとることを、最優先にしたいのか。今の生活や仕事を、続けることを重視するのか3。大切にしたい価値観を、はっきりさせましょう3。その思いは、判断の軸になります1。
どこまで理解できているか
説明の内容を、十分に理解できているか確認します2。分からない点は、遠慮なく質問しましょう2。専門用語は、かみくだいて説明を求めます。納得できるまで、話し合うことが大切です4。
今すぐ決める必要があるか
緊急でなければ、考える時間をとれます1。ただし、早い対応が望ましい場合もあります1。いつまでに決めるべきかを、確認しましょう1。焦って決めず、必要な情報をそろえます4。
迷いや不安との向き合い方
手術を前に、不安を感じるのは自然なことです。その気持ちに、無理にふたをする必要はありません。
情報を整理する
聞いたことを、書き出して整理してみましょう4。メリットとデメリットを、並べて比べます1。信頼できる情報だけを、参考にします4。ネット上の情報は、慎重に見極めましょう4。
ひとりで抱え込まない
家族や信頼できる人に、相談してみましょう4。相談窓口や看護師に、話を聞くこともできます5。診察に、家族が同席する方法もあります4。いろいろな視点が、判断の助けになります4。
決めた選択を大切にする
十分に考えて決めたなら、その選択を信じましょう。どの選択にも、支える方法があります6。決めた後は、前向きに準備を進めます。納得して決めることが、何より大切です1。
決断を後押しする準備
決断に向けて、体を整えておくことも役立ちます。手術を選んでも、体力があるほうが有利です1。保存療法を選んでも、運動は支えになります6。どちらにしても、準備が無駄になることはありません。無理のない範囲で、体を動かしておきましょう6。進め方は、主治医や専門家に相談すると安心です。

迷いを支える選択肢
手術の有無に関わらず、体を整える場は役立ちます。その手段のひとつが、自費リハビリです。期間や回数の制限を受けにくい仕組みです。手術前の準備も、術後の回復も支えられます。
保存療法を選んだ場合の運動も、一緒に取り組めます。生活動作を、実際の場面を想定して練習します。完全マンツーマンで、人目を気にせず取り組めます。一回ごとに利用でき、無理のないペースで続けられます。
詳しくは自費リハビリと保険リハビリの違いもご覧ください。
大切なのは、納得して自分の道を選ぶことです。特別な機器よりも、隣で支えてくれる存在が力になります。どんな選択でも、体を整える価値は変わりません。
完全マンツーマンだからこそ、細かな不安も相談できます。一回ごとに利用でき、負担が少ないのも特徴です。通いながら、気持ちの整理もしやすくなります。一人で抱え込まず、専門家と一緒に考えられます。
その積み重ねが、納得のいく選択を支えます。焦らず、自分の納得を大切にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 手術するか迷うとき、まず何を確認すべき?
A. 手術のメリット・リスク・受けない場合の見通しを確認します1。あわせて、術後の生活や回復期間も聞きましょう1。聞きたいことは、事前にメモしておくと安心です4。
Q. 手術を勧められたが、保存療法も選べる?
A. 多くの整形外科の病気では、保存療法が基本です6。手術は、改善しないときに検討される選択肢です6。ただし早い手術が望ましい病気もあるため、主治医に確認しましょう1。
Q. 手術に迷うとき、セカンドオピニオンは受けるべき?
A. 別の医師の意見を聞くことは、有効な方法です4。担当医にその希望を伝え、書類を準備します5。原則自費で、費用は病院により異なります4。
Q. 手術するか迷うとき、自分の希望は伝えていい?
A. はい、価値観や生活の希望を伝えることは大切です3。近年は、患者と医療者が一緒に決める形が広がっています2。遠慮せず、思いを共有しましょう1。
Q. 手術を迷ううちに、できる準備はある?
A. 手術を選んでも選ばなくても、体づくりは役立ちます6。無理のない運動で、体力を保っておきましょう6。進め方は、主治医や専門家に相談すると安心です。
まとめ|手術するか迷うときの向き合い方
手術するか迷うのは、ごく自然なことです1。近年は、患者と医療者が一緒に決める形が広がっています2。メリット・リスク・受けない場合の見通しを整理しましょう1。保存療法やセカンドオピニオンも、選択肢に入ります4。術後の生活まで見通すと、納得して決めやすくなります。
どの道でも、生活動作を支える場はここにあります。焦らず、自分が納得できる選択を大切にしましょう。納得して選んだ道なら、前向きに歩み出せます。その一歩を、専門家がそばで支えていきます。
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免責事項
本記事は、手術の意思決定に関する一般的な健康情報を提供することを目的としています。理学療法士の専門的視点から、科学的根拠に基づいた情報をわかりやすく解説していますが、以下の点にご注意ください。
・個別診断の代替不可:本記事の情報は、あなた個人の症状や状態に対する診断・治療方針を提供するものではありません。
・医療行為ではない:記事内容は医療行為や医学的助言ではなく、一般的な情報提供です。手術の適応や方針は個別に異なるため、必ず主治医とよく相談してください。
・自己判断のリスク:本記事の情報のみに基づく自己判断は、適切な治療機会を逃す可能性があります。
以下の場合は、必ず医療機関を受診・相談してください。痛みや不調が続いている場合、症状が悪化している場合、日常生活に支障が出ている場合、持病や既往歴がある場合です。
本記事は2026年7月時点の最新情報に基づいて作成されており、信頼できる医学的根拠や公的情報を参照しています。医学・医療情報は常に更新されるため、将来的に内容が変更される可能性があります。
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参考文献
1. 日本医療安全学会. 用語集:共同意思決定(SDM).
2. 医学書院 医学界新聞. 患者さんの意思決定をSDMで支援する. 2021.
3. 小松康宏. 治療法決定に参加する—インフォームド・コンセントからSDMに.
4. 国立がん研究センター がん情報サービス. セカンドオピニオン.
5. 東京都がんポータルサイト. セカンドオピニオン.
6. 日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023.
執筆者情報
リペアルポ編集部(理学療法士監修)。repair-repos.com|大阪の自費リハビリ専門センター。理学療法士の専門知識と最新のエビデンスに基づき、読者の健康に役立つ情報を発信しています。