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リハビリテーションってなに?

リハビリテーションについて

人生100年時代と言われている昨今。自立した生活を送るためには、今ある身体機能を維持することが大事だとされています。機能維持の手段として、リハビリテーションが重要視されています。今回はリハビリテーションについて解説していきます。

リハビリテーションってなに?

リハビリテーション(Rehabilitation)とは、
Re:再び
Habilitate:適した、資格を与える

2つの意味を足して、(再び復帰する、社会復帰する)という意味合いがあります。

リハビリテーションとは、怪我や病気になった方が社会生活に戻ることを指しています。また、単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われるすべての活動がリハビリテーションなのです。

リハビリテーションについては専門的な治療方法となるため、従事するためには国家資格が必要となります。

リハビリテーションって意味あるの?

リハビリテーションについてなんとなく理解できたけど、私は病気でもないし日常で困ることなんて無いわ。病院や施設に入院していないと受けられないのでは。介護が必要となった時に受けるもの。と考えられている方はいらっしゃると思います。
先ほども申した通りリハビリテーションは社会復帰を指していますが、予防的な側面も重要な意味を持っています。

生活機能の低下した高齢者に対しては、リハビリテーションの理念を踏まえて、「心身機能」「活動」「参加」のそれぞれの要素にバランスよく働きかけることが重要。

単に高齢者の運動機能や栄養状態といった心身機能の改善だけを目指すものではなく、 日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加を促し、それによって一人一人の生きがいや自己実現のための取組を支援して、生活の質の向上を目指すものである。

「歩くとき膝が痛いの」「階段の上り下りで息が切れる」「寝返りが大変なの」
「買い物に行くのが大変」「友達と旅行に行きたいけど、行く体力がない」

などなど、少しの違和感や痛みがある方でも日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)の能力は低下していき、ゆくゆくは生活の質も低下(QOL:Quality of Life)していきます。
いつもの姿勢や動作・運動習慣などが原因で、症状が軽症から重症へと変わる可能性もあります。少しでも気になることがある場合は、外来などに受診していただいても良いかと思います。

リハビリテーションで大事な要素の一つとして、日常生活を円滑に過ごすとともに、友達や趣味などを通じて社会参加していくことで、人生をより豊かに過ごしていくことを目的としています。これは誰にでも当てはまることで、疾患や障害の有無、年齢や性別は関係ありません。予防の意味も含めたリハビリテーションは全ての人にとっても必要なものだと言えるでしょう。

具体的にリハビリはどうやって行うの?

自主練習ってどうやるの?私にもできるの?
ネットで見た情報で運動をしてみよう。お隣さんがやっている体操を、私もやってみようかしら。
このような場面はありませんか?

ネットで見たことや、人づてで聞いた体操や運動をそのままやる場合、「自分の筋力・体力に合ってない」「もともと痛かった痛みを助長する」「怪我をする」などデメリット面を考慮しなければいけません。
元々の運動量、既往や疾患に応じて個人に合わせた運動処方が必要です。可能であれば、専門的に詳しいリハビリスタッフから指導を受けていただいた上、自主練習を始めていただいた方が安心かと思います。
リハビリテーション然り、運動然り、知らなくて当然なことだと思いますが、実際に始めるにあたる場合は、専門としている人から直接教わることが大切だと思います。

リハビリテーションに関する国家資格

リハビリテーションに従事する職業は多々あり、それぞれが専門性の高い治療を行うことが可能です。

理学療法士:身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。

主な目的としては身体機能改善を図っていきます。その手段として運動療法・物理療法を使用しています。基本動作と呼ばれる、寝返り・起き上がり・座位・立ち上がり・歩行などの動作改善を図っていきます。また、障害に対するアプローチのみならず、予防やスポーツなどの分野にも幅広く携わることができます。

作業療法士 OT(Occupational Therapist):身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。

身体障害のみならず、精神障害の方に対してもアプローチができます。日常生活・家事動作はもちろん、図画工作等の作業を行いながら心身機能改善を図っています。

言語聴覚士 ST(Speech Therapist):音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう。

脳卒中後の麻痺による発語・嚥下機能・高次脳機能障害や、小児麻痺に対してもアプローチできます。具体的には、失語症や聴覚障害など「話す」「聴く」と、飲み込みなど「食べる」「飲む」ことに特化しています。

さいごに

リハビリテーションについて解説をしました。名前は知っていても自分に当てはまっているか、どのようなことをするのか、など調べてみても分からないことは多いと思います。リハビリテーションは誰にとっても身近な存在です。これを機にリハビリテーションを知るきっかけになっていただけたら幸いです。

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