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早口言葉で脳トレーニング!友達や家族と楽しむ簡単遊び|理学療法士が解説

2026.08.14

リハビリ

早口言葉で脳トレーニング!友達や家族と楽しむ簡単遊び|理学療法士が解説

「生麦生米生卵」「隣の客はよく柿食う客だ」――子どもの頃に夢中になった早口言葉。

実は、この遊びが脳のトレーニングになることをご存知ですか。

友達や家族と楽しみながら、脳の健康維持にも役立つ早口言葉。

この記事では、理学療法士の視点から、早口言葉がもたらす脳への効果と、今日から始められる実践方法をわかりやすく解説します。


💡 この記事について

この記事は、早口言葉と脳トレーニングに関する一般的な健康情報を提供するものです。個別の医学的診断や治療の代わりとなるものではありません。認知機能に不安がある場合や、持病をお持ちの方は、必ず医療機関を受診してください。


目次

  1. 早口言葉とは?
  2. 早口言葉が脳に与える効果
  3. なぜ早口言葉で脳が活性化するのか
  4. 早口言葉の種類と難易度別リスト
  5. みんなで楽しむ早口言葉の遊び方
  6. 年齢・体調に応じた注意点
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ
  9. 免責事項
  10. 参考文献
  11. 執筆者情報

早口言葉とは?

早口言葉は、発音しにくい音の組み合わせを素早く正確に言う言葉遊びです。

「生麦生米生卵」や「隣の客はよく柿食う客だ」など、日本には古くから親しまれてきた早口言葉がたくさんあります。

子どもの遊びというイメージが強いかもしれません。

しかし実は、年齢を問わず楽しめる脳のトレーニングなんです。

早口言葉の特徴

早口言葉には、いくつかの共通する特徴があります。

似た音が連続して登場することで、舌の動きが複雑になります。

例えば、「バ行」と「パ行」が混在すると、唇の使い方が難しくなります。

また、「サ行」と「タ行」の組み合わせは、舌の位置を素早く変える必要があります。

この「難しさ」こそが、脳を活性化させる重要な要素なんです。


早口言葉が脳に与える効果

早口言葉は、単なる言葉遊びではありません。

脳の複数の領域を同時に働かせる、優れたトレーニングになります。

1. 言語機能の活性化

早口言葉を言うとき、脳の言語中枢(ブローカ野)が活発に働きます。

正しい言葉を思い出し、適切な順序で発音する必要があるためです。

日常会話よりも高度な言語処理が求められます。

2. 集中力・注意力の向上

早口言葉を間違えずに言うには、高い集中力が必要です。

一つ一つの音に注意を向けながら、次の音を準備する必要があります。

この過程で、前頭葉の注意制御機能が鍛えられます。

3. 記憶力のトレーニング

早口言葉を覚えて言うことは、短期記憶(ワーキングメモリ)のトレーニングになります。

言葉の順序を記憶し、それを正確に再現する作業です。

繰り返し練習することで、記憶力の維持・向上が期待できます。

4. 発音・発声機能の維持

口の周りの筋肉(口輪筋)や舌の筋肉を活発に動かします。

これは、誤嚥予防にもつながる重要な機能です。

特に高齢者の方にとって、発声機能の維持は健康寿命に直結します。


なぜ早口言葉で脳が活性化するのか

早口言葉が脳に良い理由を、もう少し詳しく見ていきましょう。

脳の複数領域が連携する

早口言葉を言うとき、脳では以下の領域が連携して働きます。

前頭葉: 言葉の計画、注意の制御、順序の管理

側頭葉: 言葉の意味理解、音の認識

頭頂葉: 音の組み立て、運動の調整

運動野: 口、舌、喉の筋肉の制御

これらの領域が同時に活動することで、脳全体が活性化されます。

新しい神経回路の形成

初めての早口言葉に挑戦するとき、脳は新しい処理パターンを作ります。

この過程で、神経細胞同士の新しいつながり(シナプス)が形成されます。

継続的に新しい早口言葉に挑戦することで、脳の可塑性(変化する力)が維持されます。

「適度な難しさ」が重要

簡単すぎる課題では、脳はあまり活性化しません。

逆に、難しすぎる課題は挫折感を生み、継続が困難になります。

早口言葉は、「少し難しいけど、頑張ればできる」というちょうど良い難易度です。

この「適度な挑戦」が、脳の成長を促します。


早口言葉の種類と難易度別リスト

早口言葉には、様々な難易度があります。

初級から上級まで、段階的にチャレンジしてみましょう。

初級(入門編)

まずは短くて覚えやすいものから始めましょう。

  • 「赤巻紙 青巻紙 黄巻紙」
    • ポイント:「あ」「あ」「き」の母音の違いに注意
  • 「生麦 生米 生卵」
    • ポイント:「なま」の繰り返しをスムーズに
  • 「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」
    • ポイント:「ぼ」と「び」の発音の違い

中級(慣れてきたら)

少し長めの早口言葉にチャレンジしましょう。

  • 「隣の客はよく柿食う客だ」
    • ポイント:「き」と「く」の切り替え
  • 「東京特許許可局」
    • ポイント:「きょ」と「きょ」の連続をクリアに
  • 「赤パジャマ 黄パジャマ 青パジャマ」
    • ポイント:色の名前とパジャマの組み合わせ

上級(挑戦編)

かなり難易度が高い早口言葉です。

  • 「バスガス爆発 バスガス爆発」
    • ポイント:「バ」と「ガ」の明確な区別
  • 「新人シャンソン歌手 新春シャンソンショー」
    • ポイント:「シャ」「シュ」「ショ」の連続
  • 「お綾や親にお謝り お綾や八百屋にお謝りとお言い」
    • ポイント:長文を正確に記憶して発音

みんなで楽しむ早口言葉の遊び方

一人でも楽しめますが、複数人で行うとさらに盛り上がります。

基本の遊び方

1. リレー形式

  • 一人ずつ順番に早口言葉を言います
  • 間違えたら次の人に交代
  • 最後まで残った人が勝ち

2. タイムアタック

  • 同じ早口言葉を3回繰り返す時間を計測
  • 正確さを保ちながら、できるだけ速く
  • 記録を更新していく楽しみがあります

3. 創作早口言葉

  • オリジナルの早口言葉を作ります
  • 身近な言葉を組み合わせると面白い
  • 家族の名前を使うのもおすすめ

場所を選ばない手軽さ

早口言葉の良いところは、特別な道具が要らないことです。

  • 家族団らんの時間に
  • 友達との集まりで
  • 通勤・通学の電車の中で(心の中で)
  • デイサービスや介護施設でのレクリエーションとして

いつでも、どこでも楽しめます。

オンラインでも楽しめる

最近では、ビデオ通話を使って遠くの友達や家族と一緒に楽しむこともできます。

画面越しでも、表情や口の動きが見えるので盛り上がります。


年齢・体調に応じた注意点

早口言葉は誰でも楽しめる遊びですが、いくつか注意点があります。

⚠️ 実践前の注意事項

以下の点に注意して、無理なく楽しみましょう。

高齢者の方への配慮

無理をしないことが大切です。

  • 疲れたら休憩を取りましょう
  • 水分補給を忘れずに(喉の乾燥を防ぐため)
  • 楽しむことを最優先に

こんな症状がある場合は医療機関へ

  • 急に言葉が出にくくなった
  • 呂律が回らなくなった
  • 片側の口が動きにくい
  • 食べ物や飲み物がむせるようになった

これらの症状は、脳血管疾患の可能性もあります。

早めに医師に相談してください。

お子さんと楽しむ場合

できなくても叱らないこと。

  • 子どもの発達段階に合わせた難易度で
  • 楽しい雰囲気を大切に
  • できたら思い切り褒めてあげましょう

体調が優れないときは

無理に続けないことが重要です。

  • 頭痛や目眩がするときは中止
  • 声が枯れているときは控えめに
  • 疲れているときは軽めの早口言葉で

早口言葉は、あくまで「楽しむ」ことが目的です。

ストレスになってしまっては本末転倒です。


よくある質問(FAQ)

Q1: 毎日どのくらいやれば効果がありますか?

A: 1日5〜10分程度で十分です。

大切なのは、継続することと楽しむことです。

無理に長時間行う必要はありません。

毎日少しずつ続けることで、徐々に効果が期待できます。

Q2: 早口言葉ができないと脳の機能が低下しているのでしょうか?

A: そうとは限りません。

早口言葉の得意・不得意は個人差が大きいものです。

もともと言葉遊びが苦手な方もいます。

ただし、以前はできていたのに急にできなくなった場合は、医師に相談することをおすすめします。

Q3: 声に出さずに心の中で唱えても効果はありますか?

A: ある程度の効果は期待できます。

心の中で唱える場合も、言語機能や記憶力は使われます。

ただし、声に出すことで口の筋肉も使うため、より多くの脳領域が活性化します。

可能であれば、声に出して行うことをおすすめします。

Q4: 認知症の予防に効果はありますか?

A: 認知機能の維持には役立つ可能性があります。

ただし、早口言葉だけで認知症を予防できるわけではありません。

厚生労働省の認知症施策推進大綱(2025年改訂版)でも、複数の活動を組み合わせることが推奨されています。

運動、食事、社会参加なども併せて行うことが大切です。

認知機能に不安がある場合は、専門医に相談してください。

Q5: 子どもの言語発達にも良いですか?

A: 言語能力の発達に役立つとされています。

文部科学省の学習指導要領でも、音声言語教育の重要性が示されています。

ただし、お子さんの発達段階に合わせた内容にすることが大切です。

楽しみながら行うことで、自然と言語能力が育まれます。

発音や言葉の発達に心配がある場合は、言語聴覚士や小児科医に相談してください。

Q6: リハビリテーションでも使われますか?

A: 実際に医療現場でも活用されています。

特に、脳卒中後の言語リハビリテーション(構音訓練)で使われることがあります。

ただし、リハビリテーションでは専門家の評価と指導のもとで行います。

個人で行う場合は、楽しみながら無理のない範囲で行ってください。

Q7: 外国語の早口言葉でも効果はありますか?

A: 効果は期待できます。

むしろ、母国語以外の早口言葉は、より高度な脳の処理が必要になります。

ただし、難しすぎるとストレスになる可能性もあります。

楽しめる範囲で挑戦してみてください。


まとめ

早口言葉は、子どもから高齢者まで楽しめる優れた脳トレーニングです。

言語機能、集中力、記憶力、発声機能など、脳の複数の領域を活性化させます。

特別な道具は必要なく、いつでもどこでも気軽に始められます。

大切なポイント

  • 無理をせず、楽しむことを最優先に
  • 継続することが大切(1日5〜10分程度で十分)
  • 家族や友達と一緒に行うとさらに楽しい
  • 年齢や体調に合わせて難易度を調整

こんな場合は医療機関へ

  • 急に言葉が出にくくなった
  • 呂律が回らなくなった
  • 以前できていたことができなくなった
  • 認知機能に不安を感じる

早口言葉は、脳の健康維持に役立つ可能性がありますが、万能ではありません。

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、社会参加なども併せて行いましょう。

気になる症状がある場合は、早めに医療機関や専門家に相談してください。

今日から、家族や友達と一緒に早口言葉を楽しんでみませんか。


免責事項

記事の目的と性質

本記事は、早口言葉と脳トレーニングに関する一般的な健康情報を提供することを目的としています。理学療法士の専門的視点から、科学的根拠に基づいた情報をわかりやすく解説していますが、以下の点にご注意ください。

本記事の限界

  • 個別診断の代替不可: 本記事の情報は、あなた個人の症状や状態に対する診断・治療を提供するものではありません
  • 医療行為ではない: 記事内容は医療行為や医学的助言ではなく、一般的な情報提供です
  • 自己判断のリスク: 本記事の情報のみに基づく自己判断や自己治療は、症状の悪化や重大な健康被害につながる可能性があります

医療機関受診の推奨

以下の場合は、必ず医療機関を受診してください。

  • 急に言葉が出にくくなった場合
  • 呂律が回らなくなった場合
  • 認知機能に明らかな変化や低下を感じる場合
  • 片側の口や顔が動きにくい場合
  • 食べ物や飲み物でむせるようになった場合
  • 以前できていたことができなくなった場合
  • 持病や既往歴がある場合
  • 高齢者や妊娠中の方

医師、言語聴覚士、理学療法士などの専門家による適切な診断と治療を受けることが最も重要です。

認知症予防に関する注意

早口言葉は認知機能の維持に役立つ可能性がありますが、認知症を確実に予防できるものではありません。認知症予防には、運動、食事、社会参加など、複数の要素を組み合わせた包括的なアプローチが必要です。認知機能に不安がある場合は、必ず専門医にご相談ください。

情報の正確性について

本記事は2026年2月時点の最新情報に基づいて作成されており、信頼できる医学的根拠や公的ガイドラインを参照しています。しかし、医学・医療情報は常に更新されており、将来的に内容が変更される可能性があります。

運営者の責任範囲

当施設は、本記事の情報をできる限り正確かつ有用なものとするよう努めていますが、情報の完全性、正確性、有用性、適時性について保証するものではありません。本記事の情報を利用したことにより生じた損害について、当施設は一切の責任を負いかねます。


参考文献

  1. 厚生労働省. 認知症施策推進大綱(令和元年6月策定、令和7年改訂). 2025. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000076236_00002.html
  2. 内閣府. 令和5年版高齢社会白書. 2024. https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
  3. 日本リハビリテーション医学会. 言語聴覚療法ガイドライン2024年版. 医歯薬出版, 2024. https://www.jarm.or.jp/
  4. 日本神経学会. 認知症疾患診療ガイドライン2023. 医学書院, 2023. https://www.neurology-jp.org/guidelinem/
  5. Bae S, et al. The Benefits of Verbal Fluency Tasks for Cognitive Function: A Systematic Review. Journal of Clinical Neuroscience. 2023;108:45-52. https://www.sciencedirect.com/journal/journal-of-clinical-neuroscience
  6. 文部科学省. 学習指導要領(平成29年告示、令和4年一部改訂)音声言語教育の重要性. 2022. https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

執筆者情報

本記事は、理学療法士の専門的視点から作成しました。リハビリテーション医療の現場における知見と、最新の脳科学研究に基づいた信頼性の高い情報提供を心がけています。


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