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我流リハビリの危険性! 理学療法士が解説する正しいリハビリの重要性

リハビリについて

「YouTubeを見ながら、自分でリハビリを続けている」
「病院に行く時間がないから、ネットで調べた方法で運動している」
「以前習った体操を、自己流でアレンジしてやっている」

もしこんな経験があるなら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
その「我流リハビリ」、実は体を守るどころか、逆に痛めてしまう可能性があるんです。


インターネットやSNSの普及で、誰でも簡単に運動やリハビリの情報を手に入れられるようになりました。

「病院に通う時間がない」
「専門家に診てもらうのは敷居が高い」
「自分でできそうだから試してみよう」

そう思って、動画サイトや書籍の情報を参考に、自己流でリハビリを始める方は少なくありません。

実際、厚生労働省の調査によると、運動中のけがや事故は決して珍しくなく、特に誤ったフォームや過度な負荷が原因で発生するケースが報告されています。

でも、適切な方法を知れば、こうしたリスクは大幅に減らすことができます。


誤ったリハビリを続けることで、症状が悪化したり、新たな怪我を引き起こしたりするリスクがあります。

「そのうち治るだろう」と思っているうちに、取り返しのつかない状態になることも。

日本リハビリテーション医学会のガイドラインでは、リハビリテーション医療には本質的にリスクが伴うことが明記されています。

  • 患部に過度な負担がかかり、症状が悪化
  • 誤ったフォームで他の部位を痛める
  • 不適切な運動負荷で回復が遅れる
  • 最悪の場合、機能が元に戻らなくなる

このような「悪循環」は、早めに断ち切ることが大切です。


専門家の指導を受けずに自己流でリハビリを行うと、以下のようなリスクが生じます。

何が起こるのか
インターネットや書籍の情報は一般的な内容であり、あなたの体の状態に合っているとは限りません。誤った方法でストレッチや運動を続けると、患部に過度な負担がかかり、症状が悪化する可能性があります。

なぜ危険なのか
体の状態は人それぞれ異なります。同じ「腰痛」でも、原因や痛みの出方、必要な対処法はまったく違うのです。専門的な評価なしに「腰痛に効く体操」を行うと、かえって痛みが増すこともあります。

何が起こるのか
正しいフォームを身につけていない状態で運動を行うと、本来使うべきでない筋肉や関節に負担がかかり、新たな怪我を引き起こすことがあります。例えば、膝のリハビリのつもりで行ったスクワットが、誤ったフォームで腰を痛めてしまうケースは珍しくありません。

なぜ危険なのか
運動には正しい「やり方」があります。フォームが崩れたまま続けると、思わぬ部位に負担がかかり、元々の症状とは別の問題が発生します。

何が起こるのか
「頑張れば早く治る」と思い込んで、過度な負荷をかけてしまうケースがあります。逆に、負荷が軽すぎて効果が得られないこともあります。

なぜ危険なのか
リハビリには「適切な運動負荷」が存在します。これは、個人の体力、回復状況、症状の程度によって異なります。日本リハビリテーション医学会の安全管理ガイドラインでは、血圧、心拍数、呼吸状態など、多くの指標を確認しながら運動負荷を調整することが推奨されています。自己判断では、こうした細かな調整ができません。

何が起こるのか
我流のリハビリは科学的根拠に基づいていないため、効果が不明確です。「頑張っているのに良くならない」と感じると、モチベーションが下がり、最終的にはリハビリ自体を放棄してしまうこともあります。

なぜ危険なのか
リハビリは継続が大切です。しかし、効果が実感できなければ続けることは難しくなります。適切な方法で行えば改善する可能性があるのに、我流で効果が出ないからと諦めてしまうのは、非常にもったいないことです。


リハビリテーション現場で多くの方を見てきて感じるのは、体の状態は本当に一人ひとり違うということです。

同じ「膝の痛み」でも、原因は変形性膝関節症かもしれませんし、靭帯の損傷かもしれません。筋力低下が原因のこともあれば、歩き方の癖が問題のこともあります。

だからこそ、専門家による「評価」が欠かせないのです。

理学療法士は、以下のような多角的な評価を行います。

✓ 痛みの部位・程度・性質の確認
✓ 関節可動域の測定
✓ 筋力測定
✓ バランス能力の評価
✓ 日常生活動作の観察
✓ 姿勢・歩行の分析

これらの評価結果をもとに、あなたに合った個別のリハビリプログラムを作成します。

リハビリは「やりっぱなし」では効果が出ません。定期的に評価を行い、回復状況に応じてプログラムを調整していくことが大切です。多くの方が実感されるのは、専門家の目で見てもらうことで、「自分では気づかなかった問題点」が明らかになることです。「もっと早く相談すれば良かった」という声を、現場ではよくお聞きします。焦る必要はありませんが、気になることがあれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。


専門家の指導を受けながら、安全にリハビリを進めるためのポイントをご紹介します。

リハビリを始める前に、まずは医師の診察を受けましょう。痛みや動きにくさの原因を正確に把握することが、適切なリハビリの第一歩です。

医師の診断をもとに、理学療法士が詳しい身体機能の評価を行います。この評価結果に基づいて、あなたに合ったリハビリプログラムが作成されます。

運動は「やり方」が重要です。理学療法士の指導を受けながら、正しいフォームを身につけましょう。鏡で自分の姿勢を確認したり、理学療法士にチェックしてもらったりすることで、誤ったフォームを防げます。

「頑張りすぎ」も「やらなさすぎ」も良くありません。専門家が設定した運動負荷を守り、無理のない範囲で継続することが大切です。痛みが強くなったり、違和感があったりする場合は、すぐに専門家に相談しましょう。

体の状態は日々変化します。定期的に評価を受け、回復状況に応じてプログラムを調整してもらいましょう。「前はできなかったことができるようになった」という小さな変化を確認することで、モチベーションの維持にもつながります。


A. まずは一度、専門家の評価を受けることをおすすめします。

初回の評価で、自宅でできる運動を指導してもらえることもあります。また、訪問リハビリテーションというサービスもあり、理学療法士が自宅に来てリハビリを行うことも可能です。

重要なのは、最初の評価なしに自己流で始めるのではなく、まず専門家に相談することです。

A. 情報収集そのものは悪いことではありません。

ただし、インターネットの情報はすべての人に当てはまるわけではありません。注意点としては、

  • 情報の信頼性を確認する(公的機関、医療機関の情報か)
  • 自分の状態に合っているかを専門家に確認する
  • 実践する前に、必ず理学療法士に相談する

一般的な知識として学ぶのは良いですが、実践する前には必ず専門家に確認しましょう。

A. 以前習った体操でも、今の状態に合っているとは限りません。

体の状態は変化します。数ヶ月前に適切だった運動が、今は負担になっている可能性もあります。

定期的に(3ヶ月〜半年に1回程度)、理学療法士に体の状態をチェックしてもらい、運動内容が適切かどうか確認しましょう。

A. いいえ、痛みを我慢して運動する必要はありません。

「痛みを感じながら運動を続ける」ことは、むしろ症状を悪化させる原因になります気を付ける点として、

  • 軽い違和感程度なら様子を見ながら続けても良い
  • はっきりとした痛みがある場合は中止する
  • 痛みが続く場合は専門家に相談する

リハビリは「痛みと戦うこと」ではなく、「体の機能を回復させること」です。

A. 状態によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

急性期(怪我や手術直後)
週2〜3回程度

回復期
週1〜2回程度

維持期
月1〜2回程度、または3ヶ月に1回のチェック

医師や理学療法士と相談しながら、あなたに合った頻度を決めていきましょう。

A. リハビリテーションには医療保険や介護保険が適用されるケースが多くあります。

利用できる可能性がある制度

  • 医療保険(病院・クリニックでのリハビリ)
  • 介護保険(要介護認定を受けている方)
  • 訪問リハビリテーション

具体的な費用や利用条件については、医療機関や地域包括支援センターに相談してみてください。「費用が心配だから」と我流で続けて症状を悪化させるより、まずは相談してみることが大切です。


専門家の指導を受けずに我流のリハビリを続けると、以下のようなリスクが高まります。

【チェックリスト】
⚠ 症状がさらに悪化し、日常生活がもっと困難に
⚠ 新たな部位を痛め、複数の問題を抱えることに
⚠ 回復に時間がかかり、結果的に治療費も増加
⚠ 誤った体の使い方が癖になり、将来的に別の問題が発生
⚠ 適切な治療のタイミングを逃し、慢性化するリスク
⚠ 最悪の場合、元の機能が完全には戻らなくなる可能性

今日、専門家に相談すれば、適切な評価と指導を受け、安全に回復を目指せます。

そのまま我流を続ければ、症状が悪化し、回復に倍の時間がかかるかもしれません。

「いつか」ではなく「今」が、未来を変える第一歩です。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。この記事では、我流リハビリの危険性と、専門家指導の重要性についてお伝えしてきました。

✓ 我流リハビリには4つの大きなリスクがある
✓ 誤った方法で症状が悪化したり、新たな怪我を引き起こしたりする可能性
✓ 運動負荷の管理ができず、効果が出にくい
✓ 専門家による個別評価が安全なリハビリの基本
✓ 理学療法士は多角的な評価でプログラムを作成
✓ 定期的な評価とプログラムの見直しが大切
✓ インターネット情報は参考程度に、実践前には必ず専門家に相談
✓ 医療保険・介護保険が利用できるケースも多い

「自分でやってみよう」という気持ちは素晴らしいことです。でも、その前に一度、専門家の評価を受けてみてください。体の状態を正確に把握し、あなたに合った方法を知ることが、安全で効果的な回復への近道です。

どんな年齢でも、適切な方法でリハビリを行えば、体は変化していきます。焦らず、専門家の力を借りながら、ご自身のペースで進めていきましょう。気になることがあれば、まずは医療機関やリペアルポに相談してみてください。


  • 痛みや違和感が続く場合は、必ず医師の診察を受けてください
  • この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療相談に代わるものではありません
  • リハビリの内容や頻度は、医師・理学療法士の指示に従ってください
  • わからないことがあれば、遠慮なく専門家にご相談ください

📚 参考文献

  1. 日本リハビリテーション医学会. リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン 第2版. 診断と治療社, 2018.
  2. 日本理学療法士協会. 理学療法ガイドライン第2版. 2021. Available from: https://www.jspt.or.jp/guideline/2nd/ [Accessed 2025-11-21]
  3. 厚生労働省. 運動実施時のけが・事故. 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023. Available from: https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-06-001.html [Accessed 2025-11-21]
  4. 宮越浩一. リハビリテーション リスク管理ハンドブック 第4版. メディカルビュー社, 2020.
  5. 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会, 日本呼吸理学療法学会, 日本呼吸器学会. 呼吸リハビリテーションに関するステートメント. 日呼ケアリハ学誌. 2018;27:95-114.
  6. MSDマニュアル家庭版. スポーツ外傷の概要. 2023. Available from: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/25-外傷と中毒/スポーツ外傷/スポーツ外傷の概要 [Accessed 2025-11-21]
  7. 健康長寿ネット. リハビリテーションとは. Available from: https://www.tyojyu.or.jp/ [Accessed 2025-11-21]

執筆者情報
理学療法士
専門分野:運動器リハビリテーション、高齢者リハビリテーション、リスク管理

免責事項
本記事は医学的知識に基づいて作成されていますが、個別の医療相談に代わるものではありません。健康状態に不安がある場合や、持病をお持ちの方は、必ず医師や理学療法士にご相談ください。

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