医療の国家資格保持者による個別のリハビリプログラムであなたの身体を健やかに

WEB予約
お問い合わせ
YouTube

理学療法士が警鐘!「なんとなく不調」を放置する人が失う3つのもの 体の声を聞く7つのサインと、今日から始める自己観察法

健康の知恵袋

「最近、なんだか疲れが取れない」
「肩こりがひどいけど、まあ歳のせいかな」
「寝ても寝ても眠い。でも病院に行くほどでもない」

もしあなたがこんな風に感じているなら、この記事を読んでみてください。

理学療法士として多くの患者さんと接する中で、私が最も心配するのは、体の不調を「そのうち治るだろう」と放置してしまう方々です。実は、体は早い段階で様々な「サイン」を出しています。でも、多くの方がそのサインに気づいていないのです。

ある調査によると、日本人の約60〜70%が「なんとなく体調が悪い」と感じながらも、医療機関を受診していないことがわかっています。

つまり、あなただけではありません。多くの人が同じように、体の不調を抱えながら、「まだ大丈夫」と思って過ごしているのです。

でも、本当にそのままで大丈夫でしょうか?

知っていますか? 体の不調を放置すると、回復にかかる時間は2倍、3倍と長くなります。

軽い肩こりが慢性痛になるまで → 約3ヶ月
軽いストレスが心身症になるまで → 約6ヶ月
軽い疲労感が慢性疲労症候群になるまで → 約1年

「そのうち」が、取り返しのつかない差を生むのです。

体は正直です。最初は小さなサインから始まりますが、それを無視し続けると、やがて生活に支障が出るレベルまで悪化します。そして、そこから回復するには、初期段階の何倍もの時間と労力が必要になるのです。


  • 仕事が忙しくなった
  • 引っ越しをした
  • 家族構成が変わった
  • 睡眠時間が減った

こうした変化があったとき、体は必ずストレスを受けます。そして、そのストレスは身体的な症状として現れることが多いのです。

  • 頭痛が増えた
  • めまいがする
  • 疲労感が抜けない
  • 食欲が変わった(減った、または増えた)

これらは、体からの明確な「助けて」のサインです。

  • イライラしやすくなった
  • 気分が落ち込みがち
  • 集中できない
  • 些細なことで涙が出る

感情と身体は深く結びついています。感情の変化は、体の不調を示す重要なサインなのです。


よくある場所:肩、首、背中、腰

多くの方が経験する「肩こり」や「首のこり」。これは単なる筋肉の疲れではありません。ストレスや緊張が身体に現れている証拠です。

特に、デスクワークの方や、精神的なストレスを抱えている方に多く見られます。筋肉は、あなたが気づかないうちに緊張し続け、やがて痛みへと変わっていきます。

特徴:休息をとっても疲れが取れない、朝起きたときにすでに疲れている

これは、体が回復モードに入れていないサインです。睡眠の質の低下、ストレスの蓄積、栄養不足など、様々な要因が考えられます。

「寝ても疲れが取れない」と感じたら、それは体からの重要なメッセージです。

  • 寝つきが悪い
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝早く目が覚めてしまう
  • 悪夢を見る

睡眠は、体と心の回復に最も重要な時間です。その睡眠が乱れているということは、心身の不調を示す重要なサインなのです。

  • 食欲不振または過食
  • 胃痛、胃もたれ
  • 便秘や下痢
  • 吐き気

ストレスは、消化器系に直接影響を与えます。「腹が立つ」「腹の虫がおさまらない」という言葉があるように、感情と消化器は密接に関連しているのです。

特徴:頻繁に起こる、特定の時間帯に悪化する、吐き気を伴う

頭痛やめまいは、体が「これ以上は無理」と訴えている状態です。特に、頻度が増えたり、痛みが強くなったりしている場合は要注意です。

  • ちょっとしたことでイライラする
  • 涙もろくなった
  • 無気力感
  • 不安感が強い

これらは、心の不調だけでなく、体の不調とも深く関連しています。身体的なストレスが感情に影響を与え、その感情がまた身体に影響を与えるという悪循環が生まれます。

  • 仕事や勉強に集中できない
  • 物忘れが増えた
  • ミスが多くなった
  • 判断力が鈍った

これは、脳が疲れているサインです。慢性的なストレスや睡眠不足は、脳の機能を低下させます。


  • 一時的な疲労感や軽い頭痛
  • ストレスを感じるが、日常生活に大きな支障はない
  • 休息をとれば回復する

この段階での対処が最も重要です。まだ回復が早く、簡単な対策で改善できます。

  • 睡眠の質が低下し、日常生活に影響が出始める
  • 仕事のパフォーマンスが低下する
  • 週末の休みだけでは回復しない

この段階になると、生活習慣の見直しや専門家のサポートが必要になってきます。

  • 身体的な症状が持続し、日常生活や仕事に支障をきたす
  • 精神的な不調が深刻化する
  • 専門的な治療が必要

この段階まで来ると、回復には長い時間がかかります。だからこそ、早期の気づきと対処が重要なのです。


適切な自己観察とケアを始めた方々に起きた変化をご紹介します。

以前:不調を感じても放置、症状が悪化してから病院へ
その後:小さな変化に気づき、早めに対処、大きな問題に発展しない

以前:ストレスに気づかず溜め込む、限界まで頑張ってしまう
その後:自分のストレスレベルを把握、適切に休息を取れる

以前:疲労感で趣味も億劫、休日も寝て過ごす
その後:体調が安定、趣味や人との交流を楽しめる

以前:症状が悪化してから高額な治療、長期の通院
その後:予防的なケアで大きな病気を回避、医療費も抑えられる

これらの変化は、特別な人だけに起こるものではありません。体の声を聞き、適切に対処することで、多くの方が実感している変化なんです。


時間:朝起きたとき、または寝る前の3分間

  1. 静かな場所に座る、または横になる
  2. 頭のてっぺんから足先まで、順番に意識を向ける
  3. 「今日はどこが張っているかな?」と自分に問いかける
  4. 気づいたことをスマホのメモや手帳に記録する

記録の例

  • 「右肩が少し張っている」
  • 「胃が重い感じがする」
  • 「頭がすっきりしている」

重要なポイント:良い・悪いの判断はせず、ただ「気づく」ことが大切です。

時間:1日5〜10分

  1. 楽な姿勢で座り、目を閉じる
  2. 鼻から息を吸い、口からゆっくり吐く
  3. 息を吸うとき、お腹が膨らむのを感じる
  4. 息を吐くとき、体の緊張がほぐれるのをイメージする
  5. 途中で気が散っても、優しく呼吸に意識を戻す

これは、マインドフルネスと呼ばれる手法の一つで、ストレスを軽減し、体への気づきを高める効果が研究で証明されています。

家族ではなく、理学療法士や医療従事者など、専門家の視点が重要です。なぜなら、

  • 客観的に体の状態を評価できる
  • 小さな変化にも気づける
  • 適切なアドバイスを受けられる

「体の定期点検」を受けることで、大きな問題を未然に防ぐことができます。


Q1. 体の不調を自覚しても、病院に行くべきか迷います。どう判断すればいいですか?

A. 以下のような場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

  • 症状が2週間以上続いている
  • 日常生活に支障が出ている
  • 症状が悪化している
  • 複数の症状が同時に現れている

迷ったときは、「様子を見る」よりも「一度診てもらう」方が安心です。

Q2. 「なんとなく不調」を医師に伝えるのが難しいです。どう説明すればいいですか?

A. 具体的な情報を伝えることが大切です。

  • いつから症状があるか
  • どのようなときに症状が出るか
  • 日常生活でどんな影響があるか
  • これまでにない変化はあるか

メモを持参すると、スムーズに伝えられます。

Q3. 自己観察を始めても、何に気づけばいいのかわかりません。

A. 最初は「体の感覚」に注目してください。

  • 痛みや違和感がある場所
  • 疲れや緊張を感じる部分
  • 呼吸の深さやリズム
  • 体温の感じ(温かい、冷たいなど)

正解・不正解はありません。ただ「気づく」ことから始めましょう。

Q4. ストレスが原因だとわかっても、仕事を辞めるわけにはいきません。どうすればいいですか?

A. ストレスをゼロにすることは難しくても、「管理する」ことはできます。

  • 小さな休息をこまめにとる
  • 優先順位をつけて、完璧を求めない
  • 信頼できる人に相談する
  • リラックスできる時間を意識的に作る

完全に回避するのではなく、上手く付き合う方法を見つけることが大切です。

Q5. 体チェックを続けるコツはありますか?

A. 習慣化のコツは「小さく始める」ことです。

  • 最初は1分だけでもOK
  • 毎日同じ時間に行う
  • カレンダーに記録する
  • できなかった日があっても自分を責めない

続けることそのものが目的ではなく、「体に意識を向ける」ことが目的です。

Q6. 家族に心配をかけたくないのですが、一人で抱え込むのもつらいです。

A. 心配をかけることと、サポートを受けることは別です。家族に現状を伝えることで、

  • 理解とサポートが得られる
  • 症状が悪化したときに早く気づいてもらえる
  • 一人で抱え込むストレスが減る

「心配をかけたくない」という気持ちも大切ですが、あなたの健康はもっと大切です。

Q7. リハビリで体の不調を改善できますか?

A. はい、多くの場合、改善が期待できます。

  • 筋肉の緊張や痛み
  • 姿勢の問題
  • 運動不足による体力低下
  • ストレスによる身体症状

理学療法士は、体の専門家として、一人一人に合ったアプローチを提案できます。

Q8. 自己観察をすると、かえって不安になりそうです。

A. それは自然な反応です。

  • 「観察する」だけで、「判断しない」
  • 良い・悪いのレッテルを貼らない
  • 変化に気づいたら、それを記録するだけ

不安が強い場合は、専門家のサポートを受けながら始めることをお勧めします。


ここで、厳しい現実をお伝えします。でも、これはあなたを脅すためではなく、「今」行動することの大切さを知っていただくためです。

もし今、体の声を無視し続けると

  • ⚠️ 軽い不調が慢性疾患に発展するリスクが3倍に
  • ⚠️ 回復にかかる時間が2〜3倍長くなる
  • ⚠️ 医療費が高額になる可能性(慢性疾患の治療費は年間平均30〜50万円)
  • ⚠️ 仕事のパフォーマンスが低下し、キャリアにも影響
  • ⚠️ 家族との時間を楽しめなくなる
  • ⚠️ 趣味や社会活動を諦めることになる

「いつか」ではなく「今日」が、未来を変える第一歩です。

体は、あなたが気づくのを待っています。そして、早く気づけば気づくほど、回復も早いのです。


あなたが無視しても、体は正直にサインを出し続けます。そして、そのサインを無視し続けた結果がどうなるか。それは、私たち医療現場で毎日目にしている現実です。

でも、今なら間に合います。

体の声を聞くことは、難しいことではありません。1日3分の体チェック、深呼吸、そして専門家のサポート。それだけで、あなたの未来は大きく変わります。

私たちがサポートします

一人で悩まないでください。体の不調を感じたら、それは体からの大切なメッセージです。そのメッセージを一緒に読み解き、健康な未来への道筋を一緒に考えましょう。

理学療法士は、体の専門家として、あなたの「健康でありたい」という願いを全力でサポートします。


体の不調を自覚し、適切に対処することは、人生の質を大きく左右します。でも、それは決して難しいことではありません。

この記事のポイント

✓ 体の不調は、生活の変化・身体症状・感情の変化で気づける
✓ 7つのサイン(筋肉の緊張、疲労感、睡眠障害、消化器系の問題、頭痛、感情の不安定、集中力低下)を見逃さない
✓ 軽度・中度・重度の段階を理解し、早期対処が最も重要
✓ 毎日の体チェック、呼吸トレーニング、専門家との対話が効果的
✓ 適切な自己観察で、早期発見・早期対処が可能になる
✓ 放置すると、回復時間が2〜3倍、医療費も高額に
✓ 専門家のサポートで、一人で抱え込まず健康管理ができる

1日1分の体チェックでもいい。深呼吸を3回するだけでもいい。大切なのは、「体に意識を向ける」ことを始めることです。

あなたの体は、今日も懸命に働いています。
その体の声に、少しだけ耳を傾けてみませんか?

私たちは、あなたの「健康でありたい」という願いを、全力で応援します。

小さな一歩が、大きな未来を守ります。
今日から、一緒に始めましょう。


📚 参考文献

  1. Price CJ, Hooven C. Interoceptive Awareness Skills for Emotion Regulation: Theory and Approach of Mindful Awareness in Body-Oriented Therapy (MABT). Front Psychol. 2018;9:798.
  2. Mehling WE, Price C, Daubenmier JJ, Acree M, Bartmess E, Stewart A. The Multidimensional Assessment of Interoceptive Awareness (MAIA). PLoS One. 2012;7(11):e48230.
  3. Mehling WE, Acree M, Stewart A, Silas J, Jones A. The Multidimensional Assessment of Interoceptive Awareness, Version 2 (MAIA-2). PLoS One. 2018;13(12):e0208034.
  4. de Jong M, Lazar SW, Hug K, Mehling WE, Hölzel BK, Sack AT, et al. Effects of Mindfulness-Based Cognitive Therapy on Body Awareness in Patients with Chronic Pain and Comorbid Depression. Front Psychol. 2016;7:967.
  5. Garfinkel SN, Seth AK, Barrett AB, Suzuki K, Critchley HD. Knowing your own heart: Distinguishing interoceptive accuracy from interoceptive awareness. Biol Psychol. 2015;104:65-74.
  6. Mehling WE, Wrubel J, Daubenmier JJ, Price CJ, Kerr CE, Silow T, et al. Body Awareness: a phenomenological inquiry into the common ground of mind-body therapies. Philos Ethics Humanit Med. 2011;6:6.

執筆者情報
理学療法士
専門分野:運動器リハビリテーション、高齢者リハビリテーション、身体感覚トレーニング


免責事項  本記事は医学的知識に基づいて作成されていますが、個別の医療相談に代わるものではありません。健康状態に不安がある場合や、持病をお持ちの方は、必ず医師や理学療法士にご相談ください。

最新情報

PAGE TOP