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理学療法士が教える!なぜリハビリは続けることが大切なのか~継続がもたらす5つの驚きの効果~

患者さんからよく聞かれる質問があります。「先生、リハビリっていつまで続ければいいんですか?」「もう良くなったから、もうやめても大丈夫ですよね?」。理学療法士として多くの患者さんと関わってきた経験から言わせていただくと、

むしろ、継続することでさらなる改善が期待でき、そして何より、せっかく回復した機能を維持していくためには欠かせないものなんです。今日は、なぜリハビリを続けることが重要なのか、その科学的な根拠と実際に私たちが現場で感じている効果について、できるだけ分かりやすくお話しします。

「リハビリのおかげで歩けるようになった」「手が動くようになった」。そんな喜びの声をいただくたびに、私たちセラピストも嬉しくなります。でも、実はそこからがもっと重要なんです。

脳卒中後の運動機能回復を例に取ると、最初は「動く」ことが目標でしたが、次は「上手に動く」、そして「日常生活で実際に使える動き」へと段階的に進化していきます。研究でも、定期的なリハビリを継続することで、身体機能の向上や自立した生活の実現により大きく貢献することが証明されています。

私が担当している患者さんの中にも「歩けるようになったからリハビリは終わり」と思われていた方が、継続することでより自然で疲れにくい歩行パターンを身につけ、外出の機会が格段に増えたというケースが数多くあります。

単に「できる」から「上手にできる」への変化は、実際の生活において非常に大きな意味を持ちます。例えば、着替えができるようになった次の段階では、より早く、より楽に着替えができるようになることで、朝の支度時間が短縮され、生活リズムが改善されていきます。

これは私たちセラピストが最もワクワクする分野の一つです。「神経可塑性」という言葉を聞いたことはありますか?これは、脳が新しい神経経路を作り出したり、既存の回路を強化したりする能力のことです。

新しく形成された神経回路は、継続的に使われることで強化され、安定していきます。これは道路に例えるなら、新しくできた小道を何度も歩くことで、やがてしっかりとした道になっていくのと同じです。リハビリを継続することで、この「神経の小道」「神経の大通り」に育てていけるのです。

脳卒中後の運動回復に関する研究では、神経可塑性を促進するためには継続的なリハビリが不可欠であることが示されています。私の経験でも、リハビリを継続された患者さんほど、より自然で洗練された動作パターンを獲得されています。

リハビリの効果は身体面だけにとどまりません。継続的なリハビリは、精神的な健康にも大きなプラスの影響を与えます。

定期的な運動は、「幸せホルモン」と呼ばれるエンドルフィンセロトニンの分泌を促進します。これらの物質は、うつ病や不安症状の軽減に大きな効果があることが科学的に証明されています。リハビリを継続することで、自然にこれらの効果を得ることができるのです。

「今日は昨日よりも10歩多く歩けた」「今週は階段を一人で上がれるようになった」。こうした小さな達成感の積み重ねが、「自分はできる」という自己効力感を育てていきます。この感覚は、リハビリ以外の日常生活においても前向きな気持ちをもたらしてくれます。

 全体的な生活の質(QOL:Quality of Life)の向上も、継続的なリハビリの大きなメリットです。身体機能の向上と精神的な安定が相乗効果を生み、より充実した日々を送れるようになります。

病気や怪我の後、多くの方が社会との接点を失いがちになります。しかし、継続的なリハビリは、再び社会とのつながりを築く重要な橋渡しの役割を果たします。

リハビリを通じて身体機能が向上し、精神的にも安定してくると、自然に「外に出てみよう」「人と会ってみよう」という気持ちが湧いてきます。これは、病気や怪我によって一度失いかけた自信を取り戻すプロセスでもあります。

特に地域社会で行われるリハビリプログラムは、同じような経験を持つ仲間との出会いの場にもなります。お互いに励まし合い、情報交換をすることで、社会的な支援ネットワークが自然に形成されていきます。

機能が向上し、できることが増えることで、家族内での役割も変わってきます。これまで介助を受ける側だった方が、何かお手伝いできることを見つけたり、家族との会話も弾むようになったりします。

最後に、そして最も重要な効果が、長期的な健康維持です。これは特に慢性疾患を抱える方にとって、なくてはならない要素です。

一度回復した機能も、使わなければ徐々に低下していきます。これを「廃用症候群」と呼びますが、継続的なリハビリはこの現象を効果的に予防できます。

慢性疾患の場合、完全に治ることは難しくても、進行を遅らせることは十分可能です。定期的なリハビリは、病状の進行を抑制し、現在の機能レベルを長期間維持する効果があります。

例えば、脳卒中の患者さんの場合、麻痺側の筋力低下や関節拘縮、肩の痛みなどの二次的な問題が起こりやすくなります。継続的なリハビリは、これらの合併症を予防し、より快適な生活を維持するために重要です。

そんな声もよく聞きます。そこで、長続きさせるための実践的なコツをお伝えします!

大きな目標も大切ですが、まずは「今週は○○ができるようになろう」といった、短期間で達成可能な目標を設定しましょう。小さな成功体験の積み重ねが、長期的な継続につながります。

リハビリは「つらい訓練」である必要はありません。音楽に合わせて体を動かしたり、ゲーム要素を取り入れたりして、楽しみながら続けられる方法を見つけることが大切です。

 日々の変化は小さくて気づきにくいものです。歩いた距離や時間、できるようになったことを記録する。そうすると、後で振り返ったときに確実な進歩を実感できます。

保険診療でのリハビリには、どうしても時間や回数の制限があります。しかし、自費リハビリなら、あなたのペースに合わせて、必要なだけ継続できます。

一人一人の状態や目標に合わせて、最適なリハビリプログラムを組むことができます。「○○ができるようになりたい」という具体的な希望に沿って、オーダーメイドの訓練を提供します。

保険診療では限られた時間の中で効率的に行う必要がありますが、自費リハビリなら十分な時間をかけて、じっくりと取り組むことができます。

リハビリテーションの継続は、単に現状を維持するためだけのものではありません。それは、より良い明日への投資であり、希望を現実に変える手段なのです。

機能の向上、神経可塑性の促進、精神的健康の改善、社会的参加の促進、そして長期的な健康維持。

もし今、「もうリハビリは十分かな」と思われている方がいらっしゃいましたら、ぜひもう一度考えてみてください。あなたの可能性は、まだまだ広がっているかもしれません。

私たちと一緒に、その可能性を探求してみませんか。あなたの「より良い明日」のために、今日も一歩ずつ、継続していきましょう。


参考文献

 Evidence for the effectiveness of rehabilitation-in-the-community programmes. Leprosy Review. 2008-03-01.

 Effectiveness of Rehabilitation Exercise in Improving Physical Function of Stroke Patients: A Systematic Review. International Journal of Environmental Research and Public Health. 2022-10-01.

Outpatient Pulmonary Rehabilitation in Patients with Long COVID Improves Exercise Capacity, Functional Status, Dyspnea, Fatigue, and Quality of Life. Respiration. 2022-02-24.

Rehabilitation with Poststroke Motor Recovery: A Review with a Focus on Neural Plasticity. Stroke Research and Treatment. 2013-04-30.


理学療法士 専門分野:神経系リハビリテーション、機能維持・向上プログラム

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